仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本
仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本 ベストセラーズ 2007-07-14 売り上げランキング : 18993 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
プロジェクトを始動するにあたっての参考書として2冊目の読書.
今回はアイデアやプロジェクトをいかにして引き出すか,ではなく,
そのプロジェクトのまとめ役,リーダーとしてどう立ち回れば良いのかを中心とした内容.
それでは書評的なまとめ.
書評
構成
まずはプロジェクトをつくるところから始まる.
ここから既に,リーダーとしてどう動くべきなのか.どう考えるべきなのかを説いている.
そこから,メンバーをどう集めるか,そのメンバーでどのようなミーティングをして良いチームをつくっていけば良いのか.
やる気をださせるにはどうすべきか.そして最高の形で成功させるには...?といった,
これからプロジェクトを始動していく人にとっての手引きになってくれる構成.
さてそれではもう少し細かい内容を.
プロジェクト開始
プロジェクトの土台はしっかりつくる → リーダーがしっかりと基礎を把握しておく.
プロジェクトを始めるにはまずアイデア出し.
ひたすらに思いついたらすぐにでもアイデアを書いていく.
出たアイデアはどんどん具体的なものにしていく.細かい事は気にせずにやる(予算,技術,実現度など)
自分はもちろん,一緒にやっていくメンバーが楽しくできるプロジェクトをつくらなければならない,
(*)プロジェクトにはここだけは譲れない!という核の部分をつくっておく.
上の立場の人と対立しそうになったら,まず対立が必要であるか考える.
対立によって事が良い方向に進む場合もある.
ここでは自分の核は絶対に譲らないようにする.
自分マトリクスを書いて,自分自身の地図を書いてみる.(自分を中心とする連想ゲームのようなもの)
思いついたら書く→具体的にしていく→近い将来を想像して書く.→どんどんバージョンアップしていく.
これらの過程の中で自分のスタイルを探してみる.どうすれば楽しくなるか.
メンバー集め
プロジェクトのなかで話題になりそうなものを探す.(話題キー)
・話題キーを他の人が聞いて盛り上がるか.
・話題キーについて話している人の印象を記憶する.
・話題キーに関する情報はできるだけ集める.
(*)アイデアを話すのを惜しんではいけない.
どんどん人に話す.すると人から期待される.アイデアを出す人が寄ってくるかもしれない.
これによって良い循環をつくる.
(*)良いメンバーとは初めから全知全能な人の事ではない.
一緒に成長して喜びを共感できるの者だ.
(*)イエスアンドで仲間の短所を長所に.
相手の意見をとにかくうけとめて,自分のアイデアを付け加えて返してみる.
Noやダメは厳禁.まずはYesそして付け加えてみる.
ミーティング
おみやげを持ってこさせる(アイデア用紙)
ミーティングの時間は開始前に決めておく.
おみやげは自分の手元に置かない.アイデアとその提案者は切り離せ!
絞り込みは各自で行う.多数決などでは絶対に決めない.
あまりミーティングの期間をあけないほうが良い.
ミーティングで話し合う提案は何か.参加者全員が把握しておくこと.
(*)提案はミーティングの前に,出席者にあらかじめ配布しておき,その提案に対する意見をまとめておいてもらう.
集まってその場で考えるのは駄目.
もしその提案に対して何も意見が無い,アイデアがないならばミーティングには参加しない.
思いついたら,気が向いたら気軽にミーティングしてみる.時間を決めて,少しだけ.
(*)なにかしら議論することがあったら,それは意見の相違を解消するためだと認識しておく.
勝ち負けではない.
ポイントは
・何について話し合うのか.
・どんどん意見する.(イエスアンドの精神)
・楽しくやる!
メンバーのやる気を引き出す
仲間の個性を把握すること.
(*)メンバーマトリクスをつくってみる.長所,伸ばせるところはもちろん,短所も書く.
これもどんどん具体的なものにしていく.
当人にインタビューしてみるのも良い.
(*)ただ,自分勝手に誘導しない.どこに焦点を当てるか,分かった振りをしないというポイントに気をつける.
4つの距離を大切に.
- 自分との距離(やりたくない事をやってないか)
- 相手との距離(一人一人を大切にする)
- 仲間との距離
- 世界との距離(想像してみる)
(*)自分の弱点は隠さない.ほれんそうしやすい人間になれ!
最高の形で成功させる
スケジュールは大きなチェックポイントつくる.
日付とその日までに何を実現していくのかを明らかにする.
(*)遅れやズレは改善のチャンス!
どの部分を削るかしっかり考える.→核の部分を際立たせる!
(*)仲間が煮詰まっている時は,どうすれば良いか当人に考えさせる.
自分の意見を押し付けてはいけない.
相手が相談してきたら,自分はこう思うとだけ伝える.
(*)固定化された一つの答えを探そうとするな!
(*)経験は冒険している過程で蓄えていく物だ!
コンセプトフレーズ,プロジェクトの合い言葉をつくってみる.
初心忘るべからず.初めにつくったプロジェクトの地図,自分の地図を見返してみる.
こんな感じでした.
今回,特に印象に残ったというか,自分に使えそうだと思った物には(*)マークをつけてみた.
とくに後半部分では今の自分と照らし合わせて考えると,すごく考えさせられる部分があって感動した.
ここでもアイデア出しに関してはひたすら出して,あとから絞っていくことが有効とされていたなー
良いリーダーになる為に,これらをしっかりと考えて,実行していきたい.